肝臓に良い食べ物

しじみは肝臓に良くないこともある

 

しじみは昔から肝臓に良いとされてきましたが、最近はこれについて異を唱える声もあるようです。肝臓が悪い人の中には、肝臓に良いとしじみに関する話を聞いて頑張って摂取した結果、肝炎などが悪化してしまった人が少なくないようです。実はしじみに含まれる栄養素の中には鉄分も多く、その鉄分が肝臓の状態を悪化させる原因となることがあります。

 

鉄分を摂取することによって、私たちの体を作ったり赤血球を作るなどして健康を支えているのですが、余った鉄は肝臓が貯蔵して必要な時に放出するようにしています。しかし必要分よりもさらに多くの鉄分が摂取される状況になると、肝臓は血液へ鉄分を放出してしまうのです。血液中に鉄分が多くなってしまうと、その鉄分によって活性酸素が生じやすくなり、全身の血液や細胞に酸化ダメージが生じるようになります。特に全身の血液が流れ込む肝臓においてはそのダメージも大きくなり、結果肝臓の炎症症状が拡大してしまうのです。

 

肝炎の悪化は肝硬変などのより大きなトラブルとなり、場合によっては肝臓の機能を完全にダメにしてしまうこともありますから注意が必要です。よほどのことが無ければここまでの症状にはなりませんが、サプリメントなどの場合は栄養が強化されているがために、用法用量を誤るとこういった事態も招きかねないことに注意しましょう。鉄分は過剰でも不足しても体にとっては害となりますから、適切な量を摂取するように普段から意識することが大切です。

 

肝臓と栄養ドリンク

 

肝臓を強くするためという理由で栄養ドリンクを飲んでいる人もいますが、実は栄養ドリンクは飲みすぎると肝臓に負担となってしまいます。

 

海外では1日に栄養ドリンクを4〜5本飲み続けていた男性が重度の肝臓機能障害になって入院したというニュースがあったようです。栄養ドリンクに問題があったというよりもその飲み方に問題があったと考えられています。これにはビタミンB3が1本あたり40ミリグラム含まれていたそうですが、ナイアシン1日の奨励摂取量は20ミリグラムですから、これをはるかに上回る量を連日体に投与していたことになります。

 

ナイアシンは体内に多くなると、肝機能障害を起こす可能性が指摘されている物質です。ですからそういった知識がなく、とにかく体に良いだろうと思って飲み続けた結果重度の肝機能障害に陥ってしまったのでしょう。また肝臓の機能アップの定番成分であるタウリンもまた過剰に取りすぎると、胃や肝臓に負担がかかると言われています。

 

栄養ドリンクというのは体の代謝を高める多くの成分が入っていますが、結局代謝を行うのは肝臓ですから、肝臓は酷使されることにつながります。体が元気になるのは間違いないと思いますが、肝臓まで元気になるかはケースバイケースと言えるでしょう。

 

栄養ドリンクの中には肝臓への有効な効果を謳うものも多いですが、理論上は有効であったとしてもその使用上の注意が守られないと有害となることもありますので、用いる際は注意が必要です。

 

肝臓と鉄分について

 

脂肪肝と診断されると、多くの場合はアルコールの摂取を減らし、暴飲暴食をやめて脂っこい食事は避けるように言われると思います。これらのすべては肝臓の負担を少なくして調子を整えるためです。しかしその他にも食事で気をつけるべきものがあります。それが鉄分です。肝臓にとって実は鉄分がリスクとなる場合があるのです。

 

肝臓はもともと鉄分を蓄える役割を持っていますが、脂肪肝などが生じた場合には鉄分を過剰に蓄えてしまうことがあります。すると鉄分から発生した活性酵素によって、肝細胞やDNAがダメージを受けて炎症を起こしてしまうのです。慢性肝炎を発症すると、体内の鉄分を少なく保つために血液を抜き取ったり、食事での鉄分を制限したりするなどの対処をする必要があるほど、場合によっては深刻なこともあります。

 

ただし鉄分は赤血球の形成に必要不可欠ですから、不足すると鉄欠乏性貧血を引き起こすこともありますし、また脳内物質の生成にも関わっているので、心身の不調症状が多く出るようになります。しかも鉄分は吸収率の悪い栄養素で摂取量のバランスが摂りにくく、非常に微妙なバランスの食生活を求められるようになります。ですからよほど悪くなると専門家の指示に従って食事制限を厳密に行う必要性が出てきますので、軽度のうちにしっかり肝臓の調子を整えておくことが必要なのです。肝臓のサプリメントなどの中には鉄分も豊富に含んでいるものもありますから、そういったものは過剰摂取に注意しましょう。

 

牛乳は肝臓に悪い?

 

日本では給食で牛乳が出ていますが、これは昔の風習で、栄養が不足していた場合にタンパク質や鉄分、カルシウムを効率的に摂取することが出来るとされていたからです。現代は食事の環境が大きく改善されてきていますが、それでもなお牛乳が給食では出続けています。最近は乳製品を食べることによるデメリットも注目されていますが、肝臓の健康面を考えた場合には乳製品はどうなのでしょうか。

 

乳製品は乳脂肪とタンパク質を多く含んでいるのですが、チーズやバターなどはタンパク質と脂質の割合がかなり高い、高カロリーな食材となります。これは実は肝臓にとってかなりの負担となるもので、肝臓における代謝で時間がかかるものです。タンパク質は特に分解や代謝に時間がかかるだけではなく、その後に出来るアンモニアの処理にも肝臓が四苦八苦するようになりますから、それだけ肝臓には大変なのです。

 

乳製品に肝臓に悪い成分が特別に含まれているというわけではなく、その高栄養であることがむしろ原因になっていると言って良いでしょう。飲み物として水分のように飲んでいる人がいたり、成長期の学生などは毎日どれだけ牛乳を飲んでいるか競っていたりしますが、そういった多く飲む習慣は肝臓にとってはかえって悪く、栄養の代謝効率を下げてしまうことに注意が必要です。

 

使われなかったタンパク質はむしろ脂肪として蓄積されてしまいますから、体づくりのために牛乳を飲んでいるようで実は肥満の原因になっていることもありますから注意が必要です。

 

薄毛と肝臓

 

男性は中年を過ぎると薄毛や抜け毛などの問題も多くなってきますが、この場合には頭皮環境などについて心配する人が多くなります。確かに頭皮に関する問題は多いのですが、問題は頭皮だけに限らず、肝臓などの内臓に原因があることも少なくありません。

 

というのは毛髪や頭皮を作っているのは体が摂取した栄養素であり、それを体内でうまく代謝して届けるのは内臓の役割です。そして頭皮に溜まってしまった有害物質や老廃物を処理するのも、頭皮ではなく内臓や血液の役割です。ですから薄毛や抜け毛などの頭髪の問題というのは、体全体の健康問題のひとつの現れとも言えます。。

 

肝臓は特に髪を作るタンパク質と関わりの深い臓器で、体内でタンパク質を代謝して体中に供給する役割をしていますし、タンパク質の代謝時に発生するアンモニアを分解する機能も有しています。そのため肝臓にトラブルが生じると、タンパク質の摂取に制限がかかるようになりますし、またタンパク質の摂取が不足すると髪や肌のツヤがなくなり、また筋肉量も減少するなど体の様々な部分に老化のような現象が出るようになってしまいます。

 

薄毛・抜け毛の原因は様々ですが、しっかり肝臓の調子を維持していないと、正常な体の新陳代謝が行われずに、髪にも頭皮にも力が無くなってしまいます。ですからしっかりと肝臓の調子を整えることも薄毛対策のひとつとなるのです。

 

肝臓を整えるためにもアルコールは出来るだけやめて、良質なタンパク質を積極的に摂取するようにしてください。ウコンやしじみなどの肝臓に良いと言われる食品の摂取は、肝臓の調子を整え、薄毛の改善に役立つことでしょう。